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  1. 予実管理

作業予定レコードを自動作成する

640-20 | 受注管理


受注アプリに登録した作業担当者情報を担当者ごとに作業予定アプリに登録します。レコード分割コマンドを使ってアサインされた担当者の情報を作業予定アプリに担当者ごとにレコード作成するシナリオです。作業予定アプリでは、アサインされた人の月ごとの予定が把握できるイメージです。

入力アプリのフィールド構成

受注管理アプリ

  • 受注情報を管理するアプリ
  • プロセス管理が設定してある
  • 実際の製造にかかわる担当者は「アサインテーブル」に登録する運用にし、krewDataで出力アプリに担当者別にレコードを作成する
    ※ここではプロセス管理のステータスが「納期確認中」に変更されたとき

出力アプリのフィールド構成

作業予定管理アプリ

  • 受注管理アプリの「アサインテーブル」に入力した工程をレコードに分割して管理するアプリ
    ※テーブルに1明細に複数人が登録されている場合にも人数分のレコード作成が可能
  • このアプリに展開された予定工数をもとに個別の進捗を管理したり実績値と比較するなど、データの活用が行える

Webhookの設定

本シナリオでは、受注管理アプリのステータスが「納期確認中」に変更されたタイミングでkrewDataが動くよう設定しています。受注管理アプリのWebhookは下記のように設定しています。

受注管理アプリのWebhook設定

1.入力アプリを設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「受注管理」アプリを選択する
  2. 標準フィルタで次のように設定する:
    ステータス いずれかを含む 納期確認中
  3. フィールドの選択で「顧客名」「案件名」「製品名」「受注金額」「希望納期」「アサインテーブル」を選択する
プレビューデータ

ワンポイント
リアルタイム実行の設定中にプレビューで確認を行いたい場合には、パラメータ設定画面で仮の値を設定することができます。ここでは、入力アプリのフィルタ条件に加えてグレープ商事のレコードが確認できるよう値を設定しました。
パラメータを設定する

2.テーブル展開してテーブルをレコードに変換する

  1. テーブル展開コマンドを追加する
  2. レコードに変換するテーブル:アサインテーブル
  3. レコードに保持するフィールド:工程、アサイン、作業予定月、予定工数
アサインテーブルを展開する
プレビュー画面

この後は工程ごとに処理を進めていきます。

3.工程「技術」のレコードを調整する

フィルタコマンドで絞り込む

  1. フィルタコマンドを配置する
  2. 標準フィルタで次のように設定する
    工程 次のいずれかを含む 技術
技術に絞り込む
プレビュー画面

レコード分割コマンドで担当者ごとに1レコード作成する

  1. レコード分割コマンドを配置する
  2. レコードに分割するフィールドとして「アサイン」を選択する
プレビュー画面 担当者ごとに1レコードに分割された

同じ案件・同じ工程にアサインされている人数をカウントする

  1. グループ化コマンドを配置する
  2. グループ化する項目フィールド:案件名
  3. 次のように設定する
    集計する値が保存されているフィールド:アサイン
    集計した値を保存するフィールド:技術人数
    集計方法:個数
プレビュー画面

計算した人数を結合する

  1. アプリ結合コマンドを配置する
  2. 「レコード分割」と「技術人数」を左外部結合する
  3. 「元になるアプリの条件フィールド」と「結合するアプリの条件フィールド」を次のように設定する
    ・案件名 案件名
プレビュー画面

一人当たりの工数を計算する

  1. データ編集コマンドを追加する
  2. 次のように設定する
    ・結果を保存するフィールド:「技術予定工数」という新しいフィールドを作成
    ・編集方法:数式
    ・編集内容:ROUNDUP(予定工数 / 技術人数,1)
プレビュー画面 予定工数が1人あたりに適切な時間割り当てられた

必要なフィールドに絞り込む

  1. フィールド選択フィールドを配置する
  2. 使用するフィールドとして次を選択する:作業予定月、アサイン、工程、技術予定工数、顧客名、案件名、製品名、希望納期
    ※技術予定工数はフィールド名を「予定工数」に変更する
工程が技術のレコードが作成された

4.工程「購買」のレコードを調整する

フィルタコマンドで絞り込む

  1. フィルタコマンドを配置する
  2. 標準フィルタで次のように設定する
    工程 次のいずれかを含む 購買
プレビュー画面

レコード分割コマンドで担当者ごとに1レコード作成する

  1. レコード分割コマンドを配置する
  2. レコードに分割するフィールドとして「アサイン」を選択する
プレビュー画面 担当者ごとに1レコードに分割された

同じ案件・同じ工程にアサインされている人数をカウントする

  1. グループ化コマンドを配置する
  2. グループ化する項目フィールド:案件名
  3. 次のように設定する
    集計する値が保存されているフィールド:アサイン
    集計した値を保存するフィールド:購買人数
    集計方法:個数
プレビュー画面

計算した人数を結合する

  1. アプリ結合コマンドを配置する
  2. 「レコード分割(2)」と「購買人数」を左外部結合する
  3. 「元になるアプリの条件フィールド」と「結合するアプリの条件フィールド」を次のように設定する
    ・案件名 案件名
プレビュー画面

一人当たりの工数を計算する

  1. データ編集コマンドを追加する
  2. 次のように設定する
    ・結果を保存するフィールド:「購買予定工数」という新しいフィールドを作成
    ・編集方法:数式
    ・編集内容:ROUNDUP(予定工数 / 購買人数,1)
プレビュー画面 予定工数が1人あたりに適切な時間割り当てられた

必要なフィールドに絞り込む

  1. フィールド選択フィールドを配置する
  2. 使用するフィールドとして次を選択する:作業予定月、アサイン、工程、購買予定工数、顧客名、案件名、製品名、希望納期
    ※技術予定工数はフィールド名を「予定工数」に変更する
工程が購買のレコードが作成された

5.工程「製造」のレコードを調整する

フィルタコマンドで絞り込む

  1. フィルタコマンドを配置する
  2. 標準フィルタで次のように設定する
    工程 次のいずれかを含む 製造
プレビュー画面

レコード分割コマンドで担当者ごとに1レコード作成する

  1. レコード分割コマンドを配置する
  2. レコードに分割するフィールドとして「アサイン」を選択する
プレビュー画面 担当者ごとに1レコードに分割された

同じ案件・同じ工程にアサインされている人数をカウントする

  1. グループ化コマンドを配置する
  2. グループ化する項目フィールド:案件名
  3. 次のように設定する
    集計する値が保存されているフィールド:アサイン
    集計した値を保存するフィールド:製造人数
    集計方法:個数
プレビュー画面

計算した人数を結合する

  1. アプリ結合コマンドを配置する
  2. 「レコード分割(3)」と「製造人数」を左外部結合する
  3. 「元になるアプリの条件フィールド」と「結合するアプリの条件フィールド」を次のように設定する
    ・案件名 案件名
プレビュー画面

一人当たりの工数を計算する

  1. データ編集コマンドを追加する
  2. 次のように設定する
    ・結果を保存するフィールド:「製造予定工数」という新しいフィールドを作成
    ・編集方法:数式
    ・編集内容:ROUNDUP(予定工数 / 製造人数,1)
プレビュー画面 予定工数が1人あたりに適切な時間割り当てられた

必要なフィールドに絞り込む

  1. フィールド選択フィールドを配置する
  2. 使用するフィールドとして次を選択する:作業予定月、アサイン、工程、製造予定工数、顧客名、案件名、製品名、希望納期
    ※製造予定工数はフィールド名を「予定工数」に変更する
工程が製造のレコードが作成された

6.工程「出荷」のレコードを調整する

フィルタコマンドで絞り込む

  1. フィルタコマンドを配置する
  2. 標準フィルタで次のように設定する
    工程 次のいずれかを含む 出荷
プレビュー画面

レコード分割コマンドで担当者ごとに1レコード作成する

  1. レコード分割コマンドを配置する
  2. レコードに分割するフィールドとして「アサイン」を選択する
プレビュー画面 担当者ごとに1レコードに分割された

同じ案件・同じ工程にアサインされている人数をカウントする

  1. グループ化コマンドを配置する
  2. グループ化する項目フィールド:案件名
  3. 次のように設定する
    集計する値が保存されているフィールド:アサイン
    集計した値を保存するフィールド:出荷人数
    集計方法:個数
プレビュー画面

計算した人数を結合する

  1. アプリ結合コマンドを配置する
  2. 「レコード分割(3)」と「出荷人数」を左外部結合する
  3. 「元になるアプリの条件フィールド」と「結合するアプリの条件フィールド」を次のように設定する
    ・案件名 案件名
プレビュー画面

一人当たりの工数を計算する

  1. データ編集コマンドを追加する
  2. 次のように設定する
    ・結果を保存するフィールド:「出荷予定工数」という新しいフィールドを作成
    ・編集方法:数式
    ・編集内容:ROUNDUP(予定工数 / 出荷人数,1)
プレビュー画面 予定工数が1人あたりに適切な時間割り当てられた

必要なフィールドに絞り込む

  1. フィールド選択フィールドを配置する
  2. 使用するフィールドとして次を選択する:作業予定月、アサイン、工程、出荷予定工数、顧客名、案件名、製品名、希望納期
    ※出荷予定工数はフィールド名を「予定工数」に変更する
工程が出荷のレコードが作成された

6.すべての工程のレコードを結合する

  1. レコード追加コマンドを追加する
  2. 結合方法:共通するフィールドのみ含める
プレビュー画面

7.出力アプリにデータを出力する

  1. 出力アプリコマンドを追加して、アプリの選択で「作業予定管理」アプリを選択する
  2. 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」にチェックする
  3. データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になるデータ編集フローのフィールドを選択する
  4. 更新キーとして、「作業予定年月」「アサイン」「工程」「案件名」にチェックする

出力結果

受注管理アプリのステータスが「納期確認中」に変更されると、作業予定管理アプリに担当者ごとのレコードが作成されます。

演習をお客様のkintone環境で試す

krewDataのはじめ方
実際の動作を確認できるテンプレートを公開しています。
こちらの記事でご紹介した内容をご自身の環境で試したい方はダウンロードしてご利用ください。