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マスタ更新をリアルタイムに反映する

600-20 | マスタ管理


このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「マスタ更新をリアルタイムに反映する」の具体的なフローの作成方法です。

kintoneのルックアップは取得当時の「コピー」であり、後からマスタを変更した際に過去に取得した情報を更新することができません。
ここでは、ルックアップで取得したデータの自動更新を行う為のフロー設定方法を解説します。

マスタを参照するアプリの自動更新

また、このフローは顧客管理アプリでのレコード操作を通知するWebhookをきっかけとしてマスタ更新フローを実行します。

顧客管理アプリでレコード更新するタイミングでルックアップ取得先のレコードを更新する

入力アプリのフィールド構成

顧客管理アプリ
  • 顧客IDなどの顧客情報を管理している
  • このアプリでのレコード更新を契機として、ルックアップを取得しているアプリのレコードを更新するためフローを実行する
顧客アプリの構成
契約管理アプリ
  • 契約情報を管理するアプリ
  • 顧客IDをキーにして顧客管理アプリからルックアップで顧客情報を入力する
  • 今回のフローの出力アプリでもある
契約管理アプリの構成
案件管理アプリ
  • 案件情報を管理するアプリ
  • 顧客IDをキーにし、顧客アプリからルックアップで顧客情報を入力している
  • 今回のフローの出力アプリでもある
入力アプリの構成
請求管理アプリ
  • 請求情報を管理するアプリ
  • 顧客IDをキーにし、顧客アプリからルックアップで顧客情報を入力している
  • 今回のフローの出力アプリでもある
請求管理アプリの構成

1.入力アプリを設定

顧客管理アプリを入力アプリに設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「顧客管理」アプリを選択する
  2. フィルタ条件に次のように設定する
    ・レコード番号 =(等しい) %レコード番号%
  3. フィールドの選択で「顧客ID」「顧客名」を選択する
入力アプリの設定

契約管理アプリを入力アプリに設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「契約管理」アプリを選択する
  2. フィルタ条件に次のように設定する
    ・顧客ID =(等しい) %顧客ID%
  3. フィールドの選択で「レコード番号」「契約No」「顧客ID」「顧客名」を選択する
契約管理アプリを入力アプリに設定する

案件管理アプリを入力アプリに設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「案件管理」アプリを選択する
  2. フィルタ条件に次のように設定する
    ・顧客ID =(等しい) %顧客ID%
  3. フィールドの選択で「レコード番号」「案件名」「顧客ID」「顧客名」を選択する
案件管理アプリを入力アプリに設定する

請求管理アプリを入力アプリに設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「請求管理」アプリを選択する
  2. フィルタ条件に次のように設定する
    ・顧客ID =(等しい) %顧客ID%
  3. フィールドの選択で「レコード番号」「請求No」「顧客ID」「顧客名」を選択する
請求アプリを入力アプリに設定する

2.顧客IDをキーにしてアプリ結合する

顧客管理アプリと契約管理アプリを結合する

顧客管理アプリと契約管理アプリがそれぞれもつ「顧客ID」が同じのレコードを更新したいため、2つのアプリを結合します。

  1. アプリ結合コマンドを追加する
  2. 「顧客管理」と「契約管理」を選択して内部結合を選択する
  3. 元になるアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
  4. 結合するアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
顧客管理アプリと契約管理アプリを結合する

顧客管理アプリと案件管理アプリを結合する

顧客管理アプリと案件管理アプリがそれぞれもつ「顧客ID」が同じのレコードを更新したいため、2つのアプリを結合します。

  1. アプリ結合コマンドを追加する
  2. 「顧客管理」と「案件管理」を選択して内部結合を選択する
  3. 元になるアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
  4. 結合するアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
顧客管理アプリと案件管理アプリを結合する

顧客管理アプリと請求管理アプリを結合する

顧客管理アプリと請求管理アプリがそれぞれもつ「顧客ID」が同じのレコードを更新したいため、2つのアプリを結合します。

  1. アプリ結合コマンドを追加する
  2. 「顧客管理」と「請求管理」を選択して内部結合を選択する
  3. 元になるアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
  4. 結合するアプリの条件フィールドとして「顧客ID」を設定する
顧客管理アプリと請求管理アプリを結合する

3.出力先を設定する

契約管理アプリを出力先として設定する

  1. 出力アプリコマンドを追加する
  2. 出力方式に「更新」を選択する
  3. データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する契約管理アプリを出力先に設定する

案件管理アプリを出力先として設定する

  1. 出力アプリコマンドを追加する
  2. 出力方式に「更新」を選択する
  3. データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
案件管理アプリを出力先として設定する

請求管理アプリを出力先として設定する

  1. 出力アプリコマンドを追加する
  2. 出力方式に「更新」を選択する
  3. データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
請求管理アプリを出力先として設定する

4.出力結果を確認する

顧客管理アプリのヨドミチカメラの担当者名を「グレープ桃子」に変更します。

顧客管理アプリの担当者名を変更

顧客管理アプリからルックアップを取得している他のアプリでも、担当者名が更新されていることが確認できました。

他のアプリでも担当者名が更新されていることを確認

サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt600-20master-reflect-realtime.zip

演習をお客様のkintone環境で試す

krewDataのはじめ方
実際の動作を確認できるテンプレートを公開しています。
こちらの記事でご紹介した内容をご自身の環境で試したい方はダウンロードしてご利用ください。